安倍の件

あれだけ似ている以上、問題がないとは到底言い切れない。そしてエッセイで発表してしまったというのもかなり致命的だ。ただ実際のところ彼女がそれで直接何か利益を得たわけではない。せいぜいラジオでちょっとカッコ付けることが出来たり、エッセイがちょっとカッコがついたくらい(まぁエッセイの方は売り物なのでかなりダークグレイではあるけど)。よって、第三者がとやかく言うほどのことではないなぁっていうのが私の基本的な見解。
 ただし第三者はともかく、今回の行為で不快感を持った人たちへの道義的責任は何らかのカタチでとってほしい。原作の人たち、そして彼女の問題の詩に共感を覚えた人たちへの贖罪はしてほしい。私のようにエッセイは読んだけどそんな詩があったことなんて全く覚えていない、影響を全く受けていないような人たちへは別に構わないけど、その詩を読んで共感を覚えた人もいるはず。今回の行為はそういった人たちへの裏切り行為に他ならないのだから。
 マネジメント側のミスを指摘することもできる。でも今回の件が彼女自身によるものかスタッフ主導によるものかわからないが、彼女の名で行われたことである以上、彼女自身が批判を甘んじて受けなければならない。一度こういうことが起こってしまうと、しばらくはうがった見方をされてしまうだろう。大きな十字架を背負うことになってしまったが、今後、より自分の活動に対して責任を持つよう自覚するようになれば、彼女は更に成長できるはず。