モーニング娘。 さいたまスーパーアリーナ (07/5/6昼夜) その2

・卒業セレモニー
どうしても涙涙になってしまう後輩たちと、なんとしても明るいセレモニーにするぞと意気込む吉澤とのせめぎ合いがスリリングだった。

吉澤へのコメントは以下を参考にした

モー娘。卒業、吉澤ひとみにメンバーが涙のお祝いコメント

◇光井愛佳「ご卒業おめでとうございます。モーニング娘。に入った時に、連絡先を教えてくれて、何かあったら連絡してと言われて、リーダーぽくって凄いと思いました。これからもいっぱい教えてください」。

吉澤はリーダーっぽいと言われて客席に向かっておどけて笑って見せたり、抱きつこうとして寄ってきた光井にイヌっぽいねなどと言ってみたり、これまでの卒業セレモニーとは何か違うぞと思わせるスタート。

◇久住小春「吉澤さんにはいっぱい怒られたけれど、プラスになった。あれがなかったら、今の小春はなかったと思う。これからも小春の“お母さん”でいてください」。

明るい卒業セレモニーを標榜していた吉澤なので、めそめそしているメンバーの中でトップに登場した小春に“おい、みらくる!”といきなり喝!さらに“吉澤さんにはいっぱい怒られたけれど、プラスになった。あれがなかったら、今の小春はなかったと思う”と言うと“本当にそう思ってるのぉ?”と、うさんくさげに一蹴!(苦笑)。小春はキツい言葉もへっちゃらだから、ムードを変えようとする吉澤の返しも容赦ないなぁ。最後は“これからも小春の“お母さん”でいてください”で締めて抱擁。

◇亀井絵里「今日ほど吉澤さんを大好きになる日はなかったです。いつもテキトーって言われるけれど、吉澤さんを大好きな気持ちはテキトーじゃないです。卒業おめでとうございます」。

高橋と互角の泣きっぷりながら、自分のキャラを最大限活用して「てきとう」「てきとう」言いまくって、今日のメンバーのコメントの中では一番素直な笑いが取れていた。これに対して吉澤も“これからもテキトウにつきあっていこうぜ!”

◇道重さゆみ「さゆみの事は眼中にないと思っていたけれど、しっかり見ててくれた。大丈夫だよ、という言葉が逆にプレッシャーになった時、何も言わずに手をぎゅっとしてくれたのが嬉しかったです」。

何か具体的なエピソードを言おうとしていたみたいだったけど、途中で言葉を詰まらせてしまって言い切れなかったっぽい。一つだけ、吉澤が“重さん、??”と言ったのを聞いて思い出して“「重さん」という名前はもっとかわいいのがよかった”とクレーム(笑)。吉澤が素直に謝ると“でもいまでは宝物です”ときれいに締め。最後は“王子様みたいな衣装でしょ?”と手を広げて誘う吉澤に向かって、“王子さま??!”と叫びつつ抱擁。

◇田中れいな「泣かないという約束してたので…。(泣きながら)れいなは『ハロモニ』のコントで自分を捨ててやりきる所が凄いと思っていました。(演技で)コロッと変われるのが大好き」。

ハキハキとしゃべり出したかと思ったら、目を見て話すと泣きそうと言って向きを変えてみたり、涙こらえながら“泣きません!!”なんて強がってみたり、もう可愛いすぎ。“『ハロモニ』のコントで自分を捨ててやりきる所が凄いと思っていました”と言ったのが運の尽き、その場で吉澤と一緒にヘン顔をする羽目に。普段そういうのから逃げまくる人なのに卒業DVDに残ってしまうとは痛恨時だろうなぁ。

◇高橋愛「(吉澤とは)年が1コしか違わないのに、しっかりしていて、本当にリーダーだと思う。心の支えになってました。言うことがまとまらないけれど、吉澤さんはみんなに好かれている。いつでも胸開けているんで、おいで」(その後2人で抱擁)。

さて問題の高橋さん。前評判どおり(?)メンバー中1番の涙モードで、一応言うことは考えていたらしいけど、やはり途中からは支離滅裂。でも高橋の人となりはわかっていて、この支離滅裂っぷりも卒業セレモニーを彩る一要素として悪くはないかと達観(諦念?)していたので、これはこれで良いかな。

◇新垣里沙「吉澤さんが卒業すると、私の中での“モーニング娘。”がいなくなっちゃうんです。いつも助けてもらうばかり。言葉が足りないけれど、尊敬しています」。

文句なしで今日一番の爆弾発言。今後もモーニング娘。ファンをやっていく気満々の自分らにとっては身も蓋もないコメントだけど、おそらく新垣自身は深い意味なしに素直に思ったことを発言しただけなんだろうな。

◇藤本美貴「私の方が年上だけれど、引っ張ってくれたね。これから(新リーダーとして)頑張ります」。

もうここで改めて言うこともないよねって感じでとてもあっさり。それよりも吉澤の“重たい船を舵を振り回してがんばって!”の言葉の方が重かった。

これまでの卒業セレモニーのように感動に浸りたかったので、吉澤のリアクションは期待したものとは正直違っていたけれども、今回に限らず同じことをつづけているだけではダメだということ、自分を貫くことも重要だということも判っているつもりなので、これまでにない雰囲気の今回のセレモニーはこれはこれで不満はなし。