モーニング娘。 9期メンバーオーディションについて思うこと

「モーニング娘。9期メンバーオーディション」開催決定!
「モーニング娘。9期メンバーオーディション」

もう行われることはないのではないかと思われていた新メンバーオーディションの開催が発表されました。
モーニング娘。ファンとして、モーニング娘。に魅力的な新メンバーが加入してほしいと思う反面、またアップフロントの元で魅力を無駄に浪費する人が増えるのではないかと胸が痛んだり、そこまでこちらが考えることはないかとも思ったり、いろいろと複雑な心境です。

ちょっとここで、もしかするとオーディション参加を考えていて調べものをしているうちに検索等でここにたどり着いてしまったという方もいるかもしれないので、一応1998年からの1モーニング娘。ファンから見た、モーニング娘。に9期メンバーとして加入する場合のメリット・デメリットを、自分の頭の整理も兼ねてまとめてみます。
あくまで過去からの判断です。ファンの視点なので偏りや誤りも少なからずあると思います。

[○…メリット / ×…デメリット]

  1. 「モーニング娘。」になること

    ○ 加入後すぐに第一線で活動ができる

    通例どおりだと下積み期間はごく限られていて、合格発表時期にもよりますが加入2,3ヶ月後にはメディア出演、加入半年後にはツアーにもフル出演することになります。モーニング娘。も既に中小アイドルグループの一つに過ぎませんが、それでも主要都市でホールツアーを行うくらいの余力はしばらくはあると思いますので、すぐにいっぱしの活動をすることができるでしょう。

    ×/○ 歴史があり先輩がいる

    メンバーがみな同期のユニットと比べて、モーニング娘。は先輩がいてかつ歴史がある分、不合理なしがらみやら風習に縛られる場面もあり自由度は低めでしょう。逆にアドバイスを得やすい・システムがかなり出来上がっていることなどからパフォーマンスよく活動できるでしょう。
    ただ今回は、先輩と新メンバーとの経験年数に相当差がある/バブル期メンバー(1234期)がいない/モーニング娘。のネームバリューが落ちきっていることなど過去と状況がかなり異なっているので、5678期の加入時と違いグループの活動の仕方を変えてくる可能性もあるかと思います。

  2. 「アップフロント所属」になること

    ○ タレントにやさしい事務所である

    ハロプロだけでなく他のアイドルも観てきていますが、巷で言われているようにアップフロントはやはり基本的に所属タレントにやさしめの事務所です。活動が軌道に乗れば、楽とは言いませんが比較的快適にタレント業ができるでしょう。ただしやさしい・甘いが故に人間力・タレント力の成長速度は総じて鈍化しがちなので、後々苦労するかもしれません。

    × グループアイドルのブレイクに成功した実績がない事務所である

    10年ほどやり方を見てきましたが「アイドルに求められているものは何か」といったニーズの把握すらする気がないように感じます。結果、Berryz工房・℃-uteなどは言うに及ばず、モーニング娘。もASAYANから引き継いだ膨大な遺産をひたすら食いつぶしてここまで来ているというのが実情です。ただしマイナーアイドルを延命させる能力には長けているので、サラリーマンアイドルでよいと考える人には適しているでしょう。今後もまぐれ当たりの可能性は否定はしませんが、過去のモーニング娘。や今のAKB48のような状況はあまり夢見ない方がよいと思います。

  3. 「アイドル」になること

    × 今はアイドルが供給過剰の状態である

    中期的に、今後は現在1強状態のAKB系がさらに膨張して、バブルが弾けて、徐々に衰退してゆく時期に突入する=グループアイドルの縮小期となる可能性が高いことから、モーニング娘。にしろAKB系にしろ、グループアイドルの中に飛び込むには今はタイミングが悪いのではないか、ということです。

    もし私の身近にオーディション参加を考えている人がいたとしたら、
    ・15〜17歳くらいなら、限られたチャンスとして挑戦してみるのもいいかも
    ・10〜12歳くらいなら、年齢的に余裕があるから急がずに、今は普通の生活をして地力を蓄えて、AKB48後の次の動きが出てくるであろう2010年代半ばをターゲットにして適宜行動を開始した方がよいのでは
    とコメントすると思います。