石村舞波の卒業のこと

発表から三日経ったけど、意外なほど動揺している自分に驚いている。こう言ってはなんだが、舞波でなぜ?一体何年ハロプロファンやってきているんだ?と思うが、考えてみるとそれほど不思議でもない気がしてきた。

一つは今生の別れ(苦笑)であること。最近では中澤、後藤、安倍、辻、加護、飯田、矢口、石川と卒業していったけれども、これらはモーニング娘。からの卒業であって引退ではない。今回の舞波のようにこの世界からの引退劇を目の当たりにするのは5年以上前の市井まで遡ることになる。慣れているようで実は忘れかけて久しいシチュエーションだった。

二つ目は全く予想していなかったこと。先ほどのモーニング娘。のメンバーの卒業は時期は特定出来ないにしろ遠からずあるだろうと思っていたことだった。全く心構えがなく発表を聞くことになったのは、これもやはり市井まで遡ることになる。心の中のどこかでBerryz工房がメロン記念日などと同じように半永久的に固定メンバーで存在するかのような幻想を持ってしまっていた。

三つ目は発表のタイミング。初の単独ホールツアー初回公演がついにスタートして、テンションが急上昇していたその瞬間に、一気に底に叩き付けられたようなもので、あまりに落差が大きかった。自分が余裕を持って対処できる限度を遙かに超えた衝撃度だったのは、当のライブを楽しみきれなかったことが証明している。

Berryz工房は、モーニング娘。を拠り所に分不相応な安定感を醸し出していてそれが大きな強みだったが、やはり変化と無縁ではないことが今回明らかになってしまった。表向きはたった一名が去るだけだけど、実質的にこれでBerryz工房は大きな強みを一つ失ってしまった。今後、今回の卒業はあくまで突発的な出来事としてこれまでどおりゆくのか、それともこれを機に動きはじめるのか。いずれにしてもタレント、スタッフ、ファンの三者にとって良い方向に進むと良いのだが。