松浦亜弥 群馬県民会館 (06/11/5夜)

2006/11/5 18:30 松浦亜弥 群馬県民会館
別用がなくなって急遽参加できることに。会場に到着してホールに入ると、“写真はタダでは撮らせない!”(by現金あやや)や、注意事項を守らないと最悪中止もありうるとの後で“もうライブの中止はしたくないから”(by自虐的あやや)といった調子で、松浦自身による前説がちょうど進行中。公演中も、気合い入れて帽子をかぶっておでこに跡が付いちゃったとか、着席して熱唱した後で立ち上がった時にクラッとしたとか、ラスト公演であることをあまり意識しないようにしていると言いつつ気合いは入っている様子。そしてMCでのこのツアーを総括するコメントは、“楽しかった!”。
ツアーというのは通常は全公演をつつがなく終えて最後は大成功だったとして締めくくられるもの。ところが今回の松浦ツアーは、相模大野の件をはじめ、バンドメンバーがダウンしてしまったりと、全肯定とはいかず、その苦しさが簡潔な一言から滲み出ていた。無論言葉どおりの意味もいっぱいに込められているだろうけれども。ただ、平坦なツアーではなく、谷あり谷ありで、持ち直す過程を経て遂に最終公演を迎えることができたからこそ逆に一際感慨深いツアーとなったのも確かで。状況を挽回するべく松浦本人、そしてバンドやスタッフが猛烈なフォローを行った結果が新宿公演であり、群馬公演であり、そんな想いが目に見える形となって現れたのが、アンコールでバンドやスタッフがアフロなどのカツラを被りだすという、松浦へのサプライズであり、松浦の、「夢」のマイクを外しての“2ヶ月間ありがとう”の客席へのコメントだったのだろう。