ミュージカル モーニング娘。 「リボンの騎士」 (06/8/5昼)

三回目。祝カーテンコール復活。
とりあえず自分の前半戦終了ということで、軽くメンバー雑感。これが今後変わっていったりするかどうか。

吉澤 大臣。他と比べて衣装がサッパリしていた気もするが大臣が王族を上回る豪華さだといけないのでこんなもんかもしれない。もともと見てくれで分があるのでどんなシーンでも映えるあたりは強い。歌声は完全にはミュージカルの発声になっておらず不安定さはあったけどそれでもなかなか聴かせてくれた。ただ同じ悪役の藤本の方のインパクトが強くて若干影に隠れてしまった感も。歌シーン以外ではサファイヤが蘇る、敗色が濃くなってゆくシーンの演技がなかなか目が離せない。

高橋 主役を当然のようにそつなくやってのけたあたりは流石。今回こうやって安心して主役以外に目を向けることができたのは、主役の高橋がしっかり安定した演技を見せていたからだろうな。ただ、このくらいはできるだろうという域を出るような想定範囲以上のシーンがなかった結果、インパクトは弱かったかもしれない。彼女にこれ以上のものを求めたいが、そうなるとマルシアさんレベルのものということになって、そんなのを披露されたらそれこそ他のメンバーが完全に霞んでしまうのが悩ましいところ。

小川 大臣の僕。ミュージカル全体の出番も有限なので、誰々の活躍するシーンが少なかったとか言い出したらそれこそ不毛だけど、今回もしそんな不満を一人分だけ挙げよと言われれば彼女の名を挙げることになるか。カレーの歌の2コーラス目くらいしか歌もなく見せ場もなし。役回りもこのミュージカルのストーリー上はあまり重要とも言えず、衣装も地味めな一種類のみ。むしろ牢番ピエールのマルチキャストの一人をやらせたほうが公演によるけど見せ場があってよかったような。

新垣 淑女役で華やかな衣装を披露。そしてゴールドランドの友軍の騎士役での一発勝負の見せ場を見事にモノにして、これだけのものを聴かせられることを示したのは大きい。あと淑女・騎士と全く別の役でもきっちりと表情を分けて作り出せていたあたりはさすが。

藤本 魔女。メンバーの中で一番存在感があったのは誰かと問われれば迷わず彼女を挙げる。もともと一人だけ出演シーンが他と異なり彼女専用の世界であるということもあるけど、その異質な雰囲気を見事に表現してみせた歌声がすばらしかった!ここまで歌える人だったのかという驚きが特に大きかった人。黒づくめの衣装、そしてなんと言っても魔女の高笑いもばっちりハマっていて、出演シーンが近づくとワクワクしてくる自分がいたり。

亀井 新垣と同様、淑女役で華やかな衣装を披露。そしてゴールドランドの友軍の騎士役でのワンチャンスを見事にモノにしていた。石川の後で、新垣の前という順番にも恵まれて、瞬間インパクトはこのミュージカル中、最大だったかもしれない。ただただカッコよさにしびれた。のほほんのほほんとしているように見せかけて着実に成長しているのをしっかり証明してみせたな。

道重 淑女役とスカウト役。正直このミュージカルの中ではレッスンの成果がはっきりとわかるようなシーンはなかった。せっかくのきれいなドレス姿とかわいいスカウト姿なので出演シーンでは難しいこと考えずに素直に愛でていることにしよう。

田中 道重と同じく淑女役とスカウト役。同じく真価を示すシーンがなかったわけだけど、道重はともかく田中は機会に恵まれなかったのか、シーンを与えられるだけの上達が見られなかったのか。まぁ判断のしようがないし、せっかくのきれいなドレス姿とかわいいスカウト姿なので出演シーンでは難しいこと考えずに素直に愛でていることにしよう…。

久住 大臣の息子。地に限りなく近いガキンチョちっくな演技でこのミュージカルらしからぬ独自の存在感を発揮。他と違ってミュージカル初挑戦であることを考えるとこんなもんだろう。後半は三日天下とはいえ国王役で、王冠にマント付き衣装姿も披露。

なにより、こうやってメンバーそれぞれの感想を書く気になる内容だったのがうれしい。これまでのミュージカルはとてもコメントする気にもならないものばかりだったからなぁ。