ミュージカル モーニング娘。 「リボンの騎士」 (06/8/15昼)

今公演はフランツ王子が松浦。牢番ピエールが石川。もともとゲスト有り公演に行く予定はなかったけれども、機会があって見てみるとそれぞれのキャストの良い箇所いまいちな箇所などが見えてきてなかなか楽しかった。

・石川さん。淑女石川は淑女軍団のリーダーのような役。一概に言えないけど、田中パートが石川に移って他のパートが田中に移ったような。やはりというか笑顔が強すぎ!そういえばラジオで「女の子ってさいこぉ?!」と思いながら淑女やっていると話していたけど、当にそのとおり笑顔がキラキラ輝きまくり。でもそのおかげでただでさえ影の薄い元祖淑女6人衆が余計目立たなくなる結果に…。ピエール石川も牢番衆のリーダー役。牢屋シーンは牢番二人だとかなり端折られていたんだな。指輪を王妃からもらってさらに他に要求した箇所も三人になるととてもしっくりくる。それぞれが食べ物持ってきた箇所はこれまで完全カットだった訳か。

・松浦さん。松浦フランツは、一言で言うとスマート。立ち振る舞いも隙がないし、歌も普通に聴ける。雄叫びシーンでもちゃんと音階が取れてた。ただサファイヤ高橋と同じで引っかかる部分があまりないために印象は石川フランツより数段薄かった。結局このミュージカルで松浦が新しい面を見せたかいうとちょっと疑問なんだよなぁ。もともと7の力を持つ石川が今回10の力を出してみせたのに対して、もともと12の力をもつ松浦が今回11の力を出してみせたって感じかな。今回一番違いを感じたのは叫ぶシーン。意識して低音で男性の声を出し続けている石川に対して、松浦は普段の女性の高音に戻ってしまい、あれっ?と現実に引き戻されてしまう時が何度か。おそらく練習量と実際の出演回数の違いだろうけど、フランツへの成りきり度に差があるように感じた。ただしすでに3回石川版を見て自分の中で「フランツ=石川」とイメージが出来上がってしまっていて、勝手に都合良く脳内変換しているだけかもしれないけれども。

その他
・生まれ変わる前のシーンで吉澤が盗んだ魂が点灯せず
・吉澤大臣登場シーン。乙女ちっくポーズから「ズバッと!」ポーズに
・高橋のリボンの騎士シーン。歌の後半で声が掠れているのはキツいのか、涙しているための演技なのか。