ハロー!モーニング。 (05/5/22) その2

と、ここまではかわいいコを愛でる視点での話。タレントとして見る視点だと話はちょっと違ってくる。

まず熟睡状態をたたき起こされた人はあれ以上のリアクションは不可能だろう。残る二人は、とりあえず映像を素直に信じれば、目が覚めてほぼ同程度時間しか経過しておらず個人差はあるにしろほぼ同じ頭の回転状態と考えて良いだろう。ところが、片やほとんど顔を隠そうとしないばかりでなく“?ねぼう?”“すみません空気が読めなくて”などとナイスコメントを連発して、最後にはキメ台詞まで言ってのけたのに対して、対するもう一人は、一瞬メガネ姿を見せた以外はひたすらカメラから逃げ回り、あげく最後の最後までカメラに背を向け続けてうつむいたままで終わってしまう始末。

言い分は言われずもがな。寝起きの姿なんて当然見られたくないだろう。個人的な事情もあるかもしれない。しかも相手はTVカメラでその向こうには無数の視聴者だ。リポーターがもっと上手く持っていけばよかっただけかもしれない。あのリアクションがらしくて良かったと抗弁する人もいるかもしれない。愛想良い振る舞いに意味がないと抗弁する人もいるかもしれない。人一倍ナイーブなのかもしれない。ちょっとした具合でそう映っただけかもしれない。どちらにしろ結果は、最後までカメラに背を向けてうつむいたまま終了したという事実。

一般の人ならそれらの言い訳で十分だろう。でも彼女は自分をアピールする姿勢を見せてこその立場の人。しかもプロとなって2年も経った人だ。昔ならいざ知らず今となっては限りあるアピールタイムのはずだったがそれをむざむざ無駄にしてしまった。彼女の陰で、寝起きで取り上げてすらもらえない同年代のメンバーだっているのに。チャンスを活かせた活かせなかったではなく、活かそうとする気が見られなかったのがとても残念。このようなイレギュラーなシチュエーションの事象で決めつけようとは思わないが、このような事象だからこそ普段の仕事への姿勢の差がハッキリ現れてしまった可能性が高いのも事実。ザテレビジョン誌の「(5,6期メンバーの)個々がいかに魅力的かを知っている。だからこそ余計に思う。もっと個を主張することに欲を出してほしい。アニメ声をも武器にした石川のように。」というメッセージが今更ながら思い出された出来事だった。